01危篤・ご臨終
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check_box危篤を告げられたら
医師から危篤状態を告げられたら、臨終時に立ち会ってほしい人に至急連絡を取り、集まってもらいます。事前に作成した連絡先リストがあると安心です。 -
check_box最期を看取り、末期(まつご)の水をとる
臨終を告げられたら、臨終に立ち会った全員の手により末期の水を取ります。新しい筆か、割り箸の先に脱脂綿などを巻いたものを水を入れた湯のみ茶碗に浸し、故人様の唇を軽く湿らせます。死に水を取るともいわれます。 -
check_box近親者に亡くなったことを連絡する
最期を迎えたこと、葬儀に関しては後日改めて連絡することを伝える全てを喪主様が連絡するわけではありません。
- ・重要な方には喪主様が直接、電話などで伝える。
- ・その他、礼を失する事がない方々には、近しい方に手伝ってもらい連絡 を行います。
- ・これまで心からのご看護をいただき誠にありがとうございました。
- ・入院中は大変お世話になりました。○○も皆様に感謝していることと思います。
02故人様の搬送と安置
病院、施設で亡くなられた場合、ご遺体の搬送先を決めることになります。院内の霊安室に故人を安置できる時間は限られている為、短い時間の中で搬送先や搬送の流れ、依頼先、搬送方法などたくさんのことを確認して決めなければなりません。諸事情によりご自宅に安置できない場合は、斎場、保管施設などに依頼します。
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check_box葬儀社へ連絡をする
最期のお別れ、病院の処置が終わる時間に合わせて寝台車を依頼します。 -
check_box病院・施設を出発する前に
- ・死亡診断書を受け取る
- ・医療費などの支払方法を相談する
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check_boxご遺体を搬送する
- ・葬儀社のスタッフに死亡診断書を渡す
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・安置場所について打ち合わせる。
ご自宅に安置する場合は受け入れの準備をする
ご自宅へのお帰りが難しい場合は、典礼会館の安置施設もご案内できます - ・寝台車への同乗者を決める
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check_boxご遺体を安置する
- ・ご自宅の安置場所を確保する
- ・安置用の寝具を用意する
- ・枕飾り、枕花を準備する
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check_box宗旨・宗派を確認する
信仰やしきたりに沿って葬儀の形式を決める -
check_box菩提寺(ぼだいじ)へ連絡し、
僧侶に来てもらい枕経をあげてもらう
03喪主・世話役の決定
大切な家族を失い気持ちの整理もつかぬままのことと思いますが、これから葬儀を執り行うにあたってまず「喪主」を決定しなければなりません。 喪主様はご遺族の代表として葬儀全般の責任者となります。 また、常に故人様に付き添い、故人様に代わり弔問を受ける立場となります。 通常、喪主様はその後の法事を主催する「施主」という立場になりますので、末永く故人様の供養が出来る方を選ぶことが大切になってきます。
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check_box喪主様の決定にあたって
- ・一般的には故人様と最も縁の深い人から選びます。
- ・故人様が既婚者であればその配偶者。
- ・子ども(長男から順、同居の有無などから決めます。)
- ・配偶者や子どもがいない場合は、父親か母親、次いで兄弟姉妹。
- ・故人様が喪主様を指名していた場合はそれに従います。
- ・故人様が同居していた家族がある場合はその家の筆頭者が喪主様になることもあります。
- ・故人様に近親者がいない場合は、故人様と親しかったご友人が喪主様の代理をすることもあります。
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check_box世話役の決定
喪主様の決定と併せて決めておきたいのが「世話役」です。 葬儀の形式や規模にもよりますが、喪主様やご遺族に代わって会計・受付・進行・接待・その他雑務など、葬儀の進行や雑務を取り仕切るのが世話役の役割となります。 一般的にはご親戚やご遺族の友人、会社・町内会・自治会関係より、統率力があり信頼できる方にお願いすることになります。
04葬儀の段取り
大切なご家族が亡くなられたとき、ご遺族は悲しみと動揺のなか、不慣れな事柄や手配をたくさん行わなければなりません。 葬儀の進行は故人様の生前のライフスタイルや考え方を尊重するとともに、ご家族の意向を取り入れ、総合的に満足できる内容にしたいものです。 事前に全体の流れを把握し、大枠を決めておくとスムーズです。
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check_box葬儀の内容を考える
- ・通夜・告別式の日時と場所を決める
- ・会葬者の範囲と人数を決める
- ・宗教者と連絡を取り、都合を確認する
- ・式場・宿泊施設に宿泊する人を確認する
- ・式場と火葬場の空き状況を調べて予約する
- ・訃報通知を作成し連絡をする
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check_box関係者への連絡
親族、友人、知人、勤務先、町会等へ通夜・告別式の日程を連絡します。 -
check_box葬儀費用を確認する
葬儀費用チェックリスト- check_circle式場、火葬場の使用料
- check_circle湯灌(ゆかん)の儀
- check_circle祭壇
- check_circle棺
- check_circle骨壺
- check_circle仏衣
- check_circle霊柩車
- check_circle会葬礼状
- check_circle返礼品
- check_circleお料理
- check_circle喪服
- check_circle看板
- check_circle宿泊費など
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check_box必要なものを用意する
- ・遺影写真の候補を選ぶ
- ・弔辞(お別れの言葉)をお願いする人を決める
- ・思い出の品より棺に納める副葬品(遺品・愛用品)を決める
- ・葬儀費用の見積り依頼と費用の準備
- ・現金を用意しておく(お布施や葬儀の飲食費など現金が必要になります)
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check_boxスケジュールを確認し、式の内容を打ち合わせる
- ・遺影写真
- ・メモリアルコーナー
≪ 典礼会館では思い出の品々を飾り、故人様を偲ぶコーナーを設けております ≫ - ・BGM(音楽)
≪ 典礼会館には生のエレクトーン奏者サービスが御座います ≫ - ・弔辞(お別れの言葉)
- ・喪主様の挨拶
05納棺の儀
納棺は、安置からお通夜が始まる前までに行います。 死装束に着替えさせ、ご遺体を棺に納めます。 地域によっては故人様の愛用品なども一緒に納めることもできます。 ※地域や火葬場などで異なります。納めることができない場合には、メモリアルコーナーやお焚き上げをご利用ください。
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check_box湯灌(ゆかん)の儀
~湯灌の儀とは、故人の安らかな旅立ちを願う儀式~
亡くなった方のご遺体をご納棺の前に洗い清める「湯灌の儀」。 来世に導かれるために現世の汚れを洗い清めるという意味と、赤ちゃんが生まれたとき、 産湯につかるように、新たに来世に生まれ変わるためにという願いを込めて執り行われます。 一生の仕事を終えられ、来世へ旅立つ故人を敬い、感謝の気持ちを伝える大切な儀式。 残されたご家族の方の温かい思いが込められます。 -
check_box納棺をする
故人様を死に装束(しにしょうぞく)に着替えさせ、棺に収めます。 伝統的な死に装束は、僧や巡礼者の旅立ちの姿になぞらえた白木綿の仏衣に白足袋・わらじ姿ですが、 最近では形式にこだわらず、新しい寝間着や故人様愛用の服などを着せることもあります。 -
check_box祭壇・会場の設営
お通夜の会場となる自宅や斎場に祭壇の設営をします。 -
典礼会館では祭壇、会場の設営はすべてスタッフがお世話させていただきます。
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check_box典礼会館では湯灌の設備を整えております
ご家族の方になり代わり、美しい姿で送るための儀式をこころを込めてお手伝いいたします。
- ・洗髪、整髪、洗顔
- ・体全体を洗います
- ・ひげ剃り、爪切りをします
- ・脱脂綿などの取りかえ
- ・旅立ちへの美容着付
※ 会館によって設備は異なります
06お通夜
お通夜とは、もともとご家族や親しい方たちが、ご葬儀の前夜に一晩中故人様を見守り、別れを惜しむ儀式でした。 今でもご家族やご親族が故人様を囲んで会食を行い、ともに夜を過ごされていますが、すべて近親者だけで執り行うお通夜のあり方は様変わりしました。 近年では、仕事の関係で夜間のほうが出席しやすいという理由から、告別式よりもお通夜に参列する一般ご会葬者が増えています。 また、喪主様・ご遺族様はこの時間の中で翌日の告別式の打ち合わせも行います。
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check_boxお通夜の流れ(仏式の場合)
- (1)弔問に対する感謝の言葉
- (2)故人様への生前の厚誼に対するお礼
- (3)通夜ぶるまいの用意がある時はその案内
07葬儀・告別式
葬儀とは、本来故人様の冥福を祈るための宗教的な儀式でした。 ご遺族と少数の近親者、僧侶のみで、告別式とは別々に行われていましたが、現在では「葬儀・告別式」として、葬儀と告別式が一体化されているのが一般的です。 また、同日に「初七日法要」も繰り上げて執り行われるケースが増えています。厳粛な儀式であるとともに、故人様にお別れを告げる重要な式典です。
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check_box葬儀・告別式の流れ(仏式の場合)
[1] お食事
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[2] 一般会葬者・住職ご到着
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[3] 式場内ご着席
喪主様、ご遺族、ご親戚は開始時刻の15分前には着席します。 世話役、一般会葬者などが揃い、着席した後、住職が入場します。 席順については、祭壇に向かって右側の前から喪主様・ご遺族、その後ろに近親者と、故人様と縁の深い順に座り、左側は前から世話役、弔辞朗読者が座り、次いで一般会葬者が座ります。 -
[4] 葬儀・告別式開式
故人様と最後のお別れの儀式となります。-
読経宗派により読経の間に住職から故人様へ引導(いんどう)が渡されます。 「引導を渡す」とは、故人様を生死の迷いから救い、彼岸や浄土へ導くことです。
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弔辞・弔電一般的に弔辞は故人様の親しかった上司の方や知人、3人以内の方にお願いします。 弔電は2~5通を代読するので、事前に喪主様と世話役とで選んでおきます。
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焼香読経の途中で焼香を始めることもあります。焼香の始まりは住職の指示に従います。 住職が焼香をした後、喪主様、ご遺族やご親戚、ご友人・知人と席順に焼香をします。 引き続き、出棺準備が始まります。
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[5] 葬儀・告別式閉式・出棺
住職が退場し、司会が閉式のあいさつをして葬儀・告別式は終了となります。 引き続き、出棺準備が始まります。-
最後の対面棺を祭壇から移動し、ご遺族、ご親戚などが供えられた花を故人様のまわりに飾り、合掌します。最後の対面をした後、ふたをします。
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釘打ち棺のふたを閉めたあとに釘を打ち込むしぐさをする「釘打ちの儀式」を行うことがあります。 これは死者への未練を断ち、故人様が無事に冥土につくように願いを込めるなど、様々な説があるようですが、近年では行わないケースも増えています。
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棺を運ぶ故人様と縁の深い男性6人程で棺を霊柩車へと運びます。葬儀社のスタッフが手伝うこともあります。 このとき、喪主様が位牌を、ご遺族が遺影をもち、棺の後に続きます。
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出棺の
あいさつ喪主様は霊柩車を見送る人たちにあいさつをします。あいさつが終わったら一礼し、火葬場へと向かいます。
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08火葬
告別式が終わると、喪主様は位牌を、ご遺族は遺影を持ち、会場から火葬場へと移動します。 また、会場に残り手伝いをする人たちは、後片付けや後飾り祭壇を設置し、火葬場から戻ったあとの[還骨法要]、[精進落とし]の準備をします。 後飾り祭壇とは、ご遺骨を埋葬する日、または四十九日の忌明けまで安置する祭壇のことです。 最近では葬儀社が設置を行うことがほとんどです。
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check_box火葬場に到着
火葬場についたら、死体火葬許可証の提出、火葬後には埋葬許可証の受け取りの手続きが必要となりますが、葬儀社に任せる場合がほとんどです。 また、分骨を希望する場合は、前もって葬儀社に伝えておくと、分骨用の骨つぼを用意してくれます。-
納めの式棺が炉の中に入れられたら、住職により読経が始まります。 読経の間、喪主様から順に焼香をします。
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荼毘
(だび)火葬を待つ間、控え室にて住職、会葬者に茶菓や酒、軽食をふるまい、故人様を偲びながら過ごします。 -
拾骨
(しゅうこつ)火葬後は、血筋の近い人から骨を拾い骨壺に収めます。 拾う骨は地域により異なり、関東では全身の骨を、関西ではのど仏を中心に部分的な骨を骨つぼに納めます。
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check_box火葬場出発
骨つぼは喪主様が、位牌と遺影は近親者が持ちます。 帰宅の際は喪主様、ご遺族が先頭の車に乗り、以降は血縁の濃い順に続きます。
09初七日法要・精進落とし
火葬場から戻ったら遺骨を後飾り祭壇に安置し、骨迎え・初七日法要~精進落としを行います。 本来、初七日の法要は死亡した日を含めた7日後に行われるのですが、親族や関係者にまた集まってもらうことになり、大変負担になることから、最近では初七日の法要も葬儀と同日に行うことが多いようです。
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check_box還骨法要(かんこつほうよう)・
初七日法要(しょなのかほうよう)火葬場から戻ったら、遺骨を後飾り祭壇に安置し、住職の読経と遺族、会葬者による焼香にて遺骨を迎える儀式、「還骨法要」、続いて「初七日法要」の繰り上げ法要を行います。 -
check_box精進落とし
通夜から四十九日の忌明けまでは精進料理で肉や魚などを絶ち、忌明け後に通常の食事に戻ることを「精進落とし」と呼んでいます。 しかし、実際のところ忌明けまで精進料理で過ごすことは難しいことから、葬儀後に世話役や僧侶、お世話になった方へ労をねぎらい感謝する席を設け、これを精進落としとすることが多くなりました。
10葬儀後一週間
葬儀を無事終えると、張りつめていた緊張が一気に解け、心身ともにどっと疲労が押し寄せてくることと思います。 しかし、まだゆっくりと過ごせないのが現状です。 葬儀後は様々な手続きが残されており、銀行口座の名義変更や遺族年金の手続き、相続手続きといった故人様に関する各手続きを行う必要があります。
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check_box世話役に任せていた事務を引き継ぎます
会葬者芳名録・香典・香典帳・供物記帳簿・弔辞・弔電・会計書類・残金 など。 また、立て替え金がないかを確認し、あればすぐに精算します。 -
check_boxお世話になった方へのお礼
世話役など、特にお世話になった方には礼金や品物を贈ることが多いようです。 また、親しい間柄で手伝いを引き受けてくれた方にも心付けを渡します。 -
check_box葬儀費用を精算する
葬儀社からの請求明細は見積書と照らし合わせ、内容を確認し、不明点があれば支払前に確認をします。 -
check_box挨拶まわり
葬儀でお世話になった方には、初七日までにお礼の挨拶に出向きます。 特に近隣の方への挨拶は、葬儀の翌々日までに行うようにします。 特にお礼の品物を用意する必要はありませんので、感謝の気持ちを伝えましょう。 -
check_box勤務先への挨拶
故人様が在職中だった場合は、勤務先にも早めに挨拶に行くようにします。 事務手続きも必要となるので、挨拶に行く前に人事課に連絡を取り、持参するものがあるかの確認を取っておくと手続きがスムーズです。 -
check_box病院の費用精算
故人様が入院していた場合など、医療費や入院費の精算をします。 -
check_box初七日法要
葬儀後に済ませていなければ、別途段取りが必要となります。 -
check_box賃貸契約の解約・名義変更
故人様が独身者であれば、住居の賃貸契約などがないかを確認し、解約が必要になります。 また、故人様の名義での契約関係は名義変更の手続きをしなければなりません。
家族の危篤・臨終の通告を受けたとき、動揺しない方はまずいないでしょう。家族の死に直面することは言葉にできないほど辛いものですが、 遺族は悲しんでばかりはいられいのも事実です。悲しみを受け入れつつも心を落ち着けて、行わなければならないことを一つずつ行っていきましょう。