はじめての葬儀
(参列者様)

葬儀のマナー

ご遺族の気持ちに寄り添い
弔意を伝える。

お通夜やお葬式で深い悲しみの中にあるご遺族の気持ちに寄り添い、弔意を伝えるには、お葬式に関するマナーを知っておく必要があります。お葬式には様々なマナーがありますが、ここでは基本的なマナーについて紹介させていただきます。

服装のマナー
  • 男性の喪服
  • 女性の喪服
お葬式やお通夜では、服装には十分に気を使う必要があります。一般的に喪服は格式の高い順に、「正喪服」「準喪服」「略式(略喪服)」の3つに分けられます。「正喪服」は喪主が着用し、参列者は喪主や親族の方よりも格式の低い喪服を着るのがマナーとされています。

男性の場合

準喪服であるブラックスーツを着るのが好ましいとされています。生地は黒で光沢素材でないものがよいでしょう。上着はシングルでもダブルでも構いませんが、パンツは裾がシングルのものを着用しましょう。

女性の場合

女性の場合も準喪服のブラックフォーマルが一般的とされています。ワンピース、アンサンブル、スーツなどが該当します。気を付ける点がスカートの丈で、喪服の基本的な丈の長さは、膝下からふくらはぎくらいまでとされています。必要以上に肌の露出をすることがないよう注意しましょう。
受付、挨拶のマナー
葬儀、お通夜に参列した際、まず最初に受付を行います。挨拶をする際、声のトーンはおさえ、手短に済ませるのがマナーとされています。受付での挨拶は、「この度はまことにご愁傷さまでした」「心よりお悔やみ申し上げます」といった挨拶が一般的です。挨拶を行った後、香典を渡し芳名帳(芳名カード)に記帳を行います。芳名帳は誰が葬儀に参列したかご遺族側が後で確認するために必要となりますので、間違いのないよう正確に記帳しましょう。
香典、袱紗(ふくさ)のマナー
  • 香典の表書き

    香典の表書きには、「御香典」「御霊前」「御香料」「御悔」「御榊料」「玉串料」「御ミサ料」「御花料」「志」などの種類があり、相手の宗教に合わせた表書きを用いる必要があります。一般的な仏式では、忌明けとされている四十九日までは「御霊前」を使い、四十九日を迎えた以降は「御仏前(御佛前)」を使うとされています。

  • 袱紗(ふくさ)の包み方

    弔事での袱紗の包み方は、慶事とは逆になりますので注意するようにしましょう。金封袱紗の場合、袱紗の開きが左側にくるようにします。表書きが読める向きに香典袋を入れ、袱紗を閉じます。爪付き袱紗の場合は、袱紗をひし形になるように開き、つめのある角が「左側」にくるようにします。袱紗中央か右寄りに香典袋を置き、袱紗の右側を折り込みます。続いて下側、上側の順に折り込み、最後に左側を折ってつめを留めます。

  • 香典の渡し方

    受付で芳名帳の記帳を済ませたら香典を渡します。袱紗から香典を取り出す際は、右手のひらに袱紗を置き、左手で袱紗を開いて香典を取り出すようにします。香典を渡す際は両手で相手側にのし書きの文字が読めるよう向きを変えてから渡すようにします。

数珠のマナー
数珠は、「本式数珠」と「略式数珠」の大きく2つの種類に分けられます。略式数珠は宗派問わず使えるため、一般的には略式数珠の方が主流となっています。ここでは、略式数珠の使い方とマナーについて簡単にご紹介します。
  • 葬儀中、数珠は常に左手で持ちます。
  • 葬儀中に数珠をポケットやバッグにしまわないよう注意しましょう。
  • 読経の時には、輪の中に左手の4本の指を通します。
  • 合掌の際は、片手または両手の4本の指を通し、数珠を親指で押さえて持ちながら、房を下垂らします。こちらは宗派や地域によって異なります。
  • 移動する際は、左手で数珠を持ったまま、房部分を下に向けます。
  • 離席した時などは、数珠を椅子の上に置きっぱなしにしないよう注意しましょう。
焼香のマナー
焼香は、仏様や故人様に対してお香を焚いて拝むことを指します。自らを清め、仏様や故人様に敬意や感謝を表す意味があります。焼香の仕方は、宗派によって細かい部分で異なりますが、基本的に行うことは同じです。ここでは、焼香の基本の流れをご紹介します。
  • 焼香は喪主から行います。
  • 自分の順番が来たら席を立ち、焼香台の前に移動します。
  • ご遺族に一礼し、焼香台に一歩近づき、遺影にも一礼します。
  • 宗派ごとに定められている回数の焼香を行い、合掌して一礼します。
  • 焼香台から一歩下がり、再度ご遺族に一礼して自分の席へ戻ります。

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